吸血鬼解説(文学編)
前回の記事 www.vampire-load-ruthven.com 前回は森口大地編訳「ドイツ・ヴァンパイア怪縁奇譚集」幻戯書房(2024年)のうち、エルンスト・ラウパッハの「死者を起こすなかれ」をレビューした。今回は残りの作品について簡単なレビューをしていきたい。前回…
森口大地編訳「ドイツ・ヴァンパイア怪縁奇譚集」幻戯書房 2024年の書評記事。その中でもエルンスト・ラウパッハ作「死者を起こすなかれ」をレビューしていく。
国書刊行会「幽霊綺譚」発売のおしらせと、豆知識を紹介
ドラキュラへの橋渡しを担った作品とされる幻の吸血鬼小説「吸血鬼ヴァーニー、或いは血の饗宴」が、ついに全訳化された。ヴァーニーの翻訳事情を解説するとともに第一巻目の感想を紹介。
新紀元社「新編 怪奇幻想の文学2 吸血鬼」の感想とレビューの記事です。
ついに商業誌に吸血鬼解説記事を寄稿することになりました。新紀元社「幻想と怪奇13」に、ヴァクスマン「謎の男」の作者判明の経緯について解説しています。
「新編 怪奇幻想の文学2 吸血鬼」が発売された。その中の一つ、ヴァクスマン「謎の男」の作者判明の経緯について簡単に紹介。そしてニコニコ動画「ゆっくりと学ぶ吸血鬼16話」でこの件を取り上げた。
イギリスのアンソロジスト、故ピーター・ヘイニングの捏造疑惑をまた発見。しかも「日本の浦島太郎」として有名な「リップ・ヴァン・ウィンクル」についてすら、捏造を行った形跡がありました。他の捏造も含めて紹介していく。
吸血鬼小説「謎の男」の作者がカール・アドルフ・フォン・ヴァクスマンであることを突き止めたのは、ダグラス・アンダーソンである。以前はネットの書き込みをソースとしたが、きちんとしたソースが見つかったので、それを紹介する。
東京創元社より刊行された「吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集」の書評と簡単な解説記事。
東雅夫編「吸血鬼文学名作選(2022/6)」で、吸血鬼と言う言葉の成立の新発見の件で当ブログが紹介された。その紹介と吸血鬼作品の簡単なレビューを紹介していく。
スウェーデン語版「ドラキュラ」である「闇の力」を紹介。アイスランド語版のドラキュラの英訳版が発売されたことがきっかけで、その存在が公にされた。ブラム・ストーカーの許可なく改変されたドラキュラであったことが判明、その経緯を追っていく。
アイスランド語版「吸血鬼ドラキュラ」である「闇の力」を紹介。オリジナルから改変されていた為、発見当初は原作者関与の大胆な改変版かと思われていたが、スウェーデン語版からの翻訳ものであることが2017年に明らかとなった。その経緯を追っていく。
吸血鬼小説「死者よ目覚めるなかれ」がなぜ1800年作とされたのかを調査。 また、作者を間違えて紹介したのはピーター・ヘイニングのせいだとされてきたが、日本においてはヘイニングは関係がなさそうであることも判明した。その経緯を追っていく。
吸血鬼小説「死者よ目覚めるなかれ」の作者をルートヴィヒ・ティークと間違えて紹介したのは、有名なピーター・ヘイニングであるとされていた。だがヘイニングより前に既に間違えて紹介している人がいた。その経緯や原因を紹介していく。
英国のアンソロジスト、ピーター・ヘイニングは、数々の捏造に手を染めていた。ドラキュラのブラム・ストーカーから、オペラ座の怪人のガストン・ルルーまで。魔人ドラキュラのベラ・ルゴシまで捏造していた。彼の捏造手法を紹介していく。
ドラキュラにも影響を与えた吸血鬼小説「謎の男」の作者が、カール・アドルフ・フォン・ヴァクスマンであることが判明していた。だがその判明のきっかけは、ピーター・ヘイニングの捏造疑惑の調査の際発見された。その経緯を説明していく。
吸血鬼小説「骸骨伯爵、あるいは女吸血鬼」の作者だとされたエリザベス・キャロライン・グレイは捏造された人物であったことが判明、捏造した人物はフランスの作曲家、クロード・ドビュッシーの捏造で悪名高い人であったことなどを解説する。
ホレス・ウォルポールの幻の作品「マダレーナ」は、ピーター・ヘイニングにより150年ぶりに発掘したとして発表するも、作者が別人だったことが判明、ヘイニングの不正疑惑について解説する。
イギリスのアンソロジスト、故ピーター・ヘイニングは、あのフランケンシュタインにまつわることで当時新発見し、界隈を非常に驚かせた。ところがその後の研究により、その新発見はヘイニングの嘘である可能性が極めて高いことが判明、他にも彼の不正につい…
吸血鬼小説「骸骨伯爵、あるいは女吸血鬼」が、イギリスのピーター・ヘイニングによる捏造作品であることが判明。そして次々と彼の不正が明らかとなったことを解説します
ハインリヒ・マルシュナーのオペラ「吸血鬼」"Der vampire"の、フランスで上演された日本風アレンジの紹介。吸血鬼が歌舞伎メイクして日本刀持っている。誰だ!こんな改変したやつは!
吸血鬼の元祖ジョン・ポリドリの「吸血鬼」は、劇やオペラになるほど大流行した。その劇はあの大デュマにも多大なる影響を与えた。その一連の流れを紹介する。
ポリドリの「吸血鬼」はなぜ作者をバイロンとされてしまったのか。その背景に、当時はまだ著作権というものが希薄で、作家の力が弱かった。フランケンシュタインでさえ、無記名で発表されてしまった。その事情を解説していく。
最初の吸血鬼とフランケンシュタインが同時に生まれたきっかけ「ディオダティ荘の怪奇談義」。この出来事により、後にドラキュラへと繋がる吸血鬼の始祖が生まれることとなる。
バイロンの吸血鬼の詩「異教徒」や、バイロンの国外追放について解説。
最初の吸血鬼小説の作者、ジョン・ポリドリの解説。だが彼を知るには、彼の主人だった詩人バイロン卿は避けて通れない。バイロンとは一体どんな人物であったのかを解説。
吸血鬼ドラキュラ以前の吸血鬼小説の内容と翻訳本を紹介。日本では紹介されたことがない吸血鬼小説も紹介します。
吸血鬼の元祖はドラキュラではなく、吸血鬼ルスヴン卿こそが吸血鬼の始祖。ドラキュラ以前の吸血鬼は日光は平気、弱点もない吸血鬼が当たり前でした。
「吸血鬼」という言葉を作ったのは南方熊楠だったという説が完全に覆りました。吸血鬼という言葉はいつ生まれたのか、その謎に迫ります。