吸血鬼の歴史に詳しくなるブログ

吸血鬼の形成の歴史を民間伝承と海外文学の観点から詳しく解説、日本の解説書では紹介されたことがない貴重な情報も紹介します。ニコニコ動画「ゆっくりと学ぶ吸血鬼」もぜひご覧ください。

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ゆっくりと学ぶ吸血鬼 第13話後半 参考文献一覧

この記事はブロマガで投稿したものを移転させたものです。
下は元記事のアーカイブ。
web.archive.org

 

ゆっくりと学ぶ吸血鬼第13話④以降の参考文献です。
13話③までの参考文献はこちらへどうぞ

投げ銭による支援を頂ける方はOsuseかユグドアにてお願い申し上げます。
Ofuseはこちらから→https://ofuse.me/#users/5131
ユグドアはやり方はちょっと面倒なので、こちらを参照してください



 上記youtubeの動画は、1971年に西ドイツで製作された吸血鬼セックスコメディ『バンパイア・ハプニング/噛みついちゃってごめんなさい』 (独: Gebissen wird nur nachts・英: The Vampire Happening)という映画で、 死霊の恋(クラリモンド)を元にした映画。海外サイトを調べてみたが、本当にこんなふざけた副題がついているのかは謎。ここでクラリモンドは、吸血鬼の娼婦として修道士を誘惑するというサイドストーリーがある。

 他にも、テレビシリーズ『ザ・ハンガー』 (The Hunger) のためにジェラルド・ウェクスラーが書き下ろした1998年のエピソード「クラリモンド」は、ほぼ原作に忠実な翻案であったが、クラリモンドはセックスによって美を保っているサキュバス・年を経た魔女として描かれているとか。見たことないから何とも言えないが、原作にほぼ忠実であれば中途半端なことはやめて忠実にしてほしかった。

動画はこちらから


~Web上で読める主要な作品・重要参考文献~

死女の恋 フランス語原文(PDF)
 昔はHtmlでも公開しているサイトがあったが、リンク切れになった。

Novells掲載(中短編小説集):死女の恋/1845年 Novellsの表紙ページ
 ラフカディオ・ハーンがクラリモンドを英訳する際、底本としたもの。

ルヴェー・ピトレスク :死女の恋/1850年版
 ルヴェー・ピトレスク紙掲載の「死女の恋」ここではゴーティエ自ら題名を「死女の恋」から「クラリモンド」に変更している。リンク先は最終ページに飛ばされるようになってるので、各自でスクロールしてみてください。

tomokilog - うただひかるまだがすかる  
 フリー翻訳家:山林智樹氏による、クラリモンドの訳本の一覧。ここにあるのがすべてはないが、同じ個所の訳文を紹介しているので、訳本を選ぶ際の手助けになる。

芥川龍之介訳・クラリモンド:青空文庫・ハーン英訳より
岡本綺堂訳・クラリモンド:青空文庫、ハーン英訳より
近代書誌・近代画像データベース
 久米正雄名義の新潮社の「クレオパトラの一夜」の画像、10番目にあり。翻訳の際、ラフカディオ・ハーンの英訳を用いたと記した部分が掲載されている。

ハーン英訳:クラリモンド:プロジェクト・グーテンベルグ(アメリカ版青空文庫)
 kindleやEPUB形式で読みたい場合はこちらをクリック

知られぬ日本の面影:原著:ハーンが脚注にて雪女を血を吸う存在と説明したページ。
 638ページの下部に「雪女は血を吸う存在(要約)」と述べている。掲載先のハーティトラストについては日本語wikipediaの解説など参照。

小泉八雲全集第3巻:知られぬ日本の面影・日本語訳
 国立国会図書館デジタルコレクション:上記の日本語訳
 kindle版はこちらをクリック(幽霊と化け物が掲載された巻)
 角川ソフィア文庫のものは読みやすいが、雪女が血を吸うという注釈が省略されている
 
田部隆次訳・小泉八雲の雪女(青空文庫)

~論文~(すべてPDFなので閲覧時は注意)

仏文学と国文学の橋渡しとしてのラフカディオ・ハーンの役割 :
 ゴーティエ・ハーン・芥川の流れを例として:大妻女子大学:村松恒教授
 ハーンがクラリモンドを英訳する際、1850年版のものは題名を死女の恋からクラリモンドに変えているからハーンは英訳する際、1850年版を底本したのではないかと述べている。

 だが大正大学の佐竹・内田両教授の研究によってハーンが底本としたのは、題名がまだ「死女の恋」としている1845年版であることが突き止められている

「雪女」の"伝承"をめぐって : 口碑と文学作品
 成城大学:牧野陽子教授 こちらよりは下記のほうが見やすい
 内容は遠田勝「〈転生〉する物語―小泉八雲「怪談」の世界」が論文にはあるまじき、情報操作、印象操作を行っているので、それを反証していったもの。今回の論文のなかでは色んな意味で一番面白い。

文化表象のグローカル研究:研究成果中間報告(PDF直リンク)
 こちらは上記・牧野教授の同じ論文が掲載されている
 PDF178ページより牧野教授の論文、他の人の論文もあるがこちらの方が見やすい

雪女はどこから来たか:静岡県立大学:大澤隆幸教授
 ハーンの雪女の成立に関しての研究。

ラフカディオ・ハーンのゴーチェ作品「クラリモンド」の受容をめぐって(PDF直リン)
 日本大学:梅本順子教授
 CiNiiに論文名はあるが、なぜかCiNiiからPDFがリンクされていない。ハーンのクラリモンドの英訳事情、英訳後のハーンの創作の影響などを解説。これも個人的にはかなり面白く読めた。

テオフィル・ゴーチエの幻想小説の世界
 成城大学:金沢公子名誉教授、ゴーティエ関連。
 

~wikipedia~

テオフィル・ゴーティエ ・小泉八雲 ・ギ・ド・モーパッサン 
ヴィクトル・ユーゴー ・フィリップ・バーン=ジョーンズ 
エドワード・バーン=ジョーンズ ・ラッドヤード・キップリング ・夏目漱石 ・川田順
死霊の恋(クラリモンドの作品のこと) ・サルダナパールの死 ・ベルシャザル 
コンチーノ・コンチーニ ・クルチザンヌ ・ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 
フランチェスコ・フォスカリ ・十人委員会 (ヴェネツィア共和国) ・トンスラ 
ヴェネツィア共和国の歴史 ・ヴェネツィア共和国 ・マリー・デュプレシ 
ポンパドゥール夫人 ・デュ・バリー夫人 ・コーラ・パール ・公妾 
芥川龍之介 ・谷崎潤一郎 ・文芸的な、余りに文芸的な ・フアン・ポンセ・デ・レオン
怪談(小泉八雲) ・知られぬ日本の面影 ・小松和彦 ・松谷みよ子 ・浦島太郎 
和解(小泉八雲の小説) ・雪女 ・怪異・妖怪伝承データベース 
北越雪譜 ・鈴木牧之 

~海外wikipedia~

Philip Burne-Jones ・Mrs Patrick Campbell ・Bataille d'Hernani 
One of Cleopatra's Nights and Other Fantastic Romances 
La Morte amoureuse(フランス語) ・La Morte amoureuse(英)
La morta innamorata(死女の恋:イタリア語)→で紹介していた吸血鬼解説本
The Vampire Happening(記事の最初に掲載したクラリモンドを登場させた映画)
 この記事を見る限り、クラリモンドの映画は色々作られている模様。

La Chronique de Paris ・Beongcheon Yu 
One of Cleopatra's Nights and Other Fantastic Romances 

~参考サイト・日本語~

兵庫県芸術文化センター:ヴェルディ 椿姫講演情報
 高級娼婦:クルチザンヌについての解説。

高級娼婦の豆知識(フランス)
 Naverまとめだが、ここから鹿島茂・著「職業別 パリ風俗」に行きついた。

macaroni:シェリー酒の起源について

吸血鬼の物語こちらのページも参照:山梨大学:森田秀二教授のホームページ
 吸血鬼の様々な話題がある。今回でいえばユリイカに掲載していた藤原万巳の「雪女と吸血鬼」の関係について紹介している。雪女とクラリモンドの関係を調べるうえでとっかかりとなったサイト。(ちなみに動画づくりを始める前からこの解説を見て「へぇ~」と思っていました)

谷崎潤一郎氏:青空文庫、芥川龍之介が谷崎を語ったもの
キリスト栄光教会:ヨブ記について参照
旧約聖書メッセージ:ヨブ記について参照

~参考サイト・海外~

art of the beautiful-grotesque:バーン=ジョーンズ親子、セダ・バラの解説
サイト名不明:ジョーンズの吸血鬼とセダ・バラの関係について
ArchiThea les Greniers de l'Archipope:エルナニの戦いの解説
Miklos:エルナニの戦いの解説
xulux:フランスのサイト:クラリモンドの解説、石版画の作者を紹介している。
個人のブログ?:こちらも石版画の作者:ローレンスを紹介していた。
mindshadow:フランスのサイト:クラリモンド他、ポリドリの吸血鬼などの解説もあり
ゴーティエの原著画像が掲載されているページを紹介したサイト
個人サイト:クラルモンドが米国では「Love in Dead Woman」という題名がある


~参考書籍~

『吸血鬼の事典』:マシュー・バンソン・著/松田和也・訳/青土社/1994年
『吸血鬼幻想』:種村季弘/河出文庫/1983年
『図解吸血鬼』:森瀬 繚、静川龍宗/新紀元社/2006年
『血のアラベスク 吸血鬼読本』:須永朝彦/ペヨトル工房/1993年
『萌える!ヴァンパイア事典』:TEAS事務所/(株)ホビージャパン/2015年
『吸血鬼伝説』:ジャン・マリニー・著/池上俊一・訳/創元社/1994年
『伝奇ノ匣9 ゴシック名訳集成 吸血鬼妖鬼譚』:東雅夫・編/学研M文庫/2008年
『書物の王国12 吸血鬼』:須永朝彦・東雅夫編纂/国書刊行会/1998年
『血と薔薇の誘う夜に 吸血鬼ホラー傑作選』:東雅夫編/角川ホラー文庫/2005年
『幻想文学大事典』:ジャック・サリヴァン著/翻訳: 高山 宏ほか/国書館書店/1999年
『フランス幻想小説 吸血女の恋』:ゴーティエ/小柳保義・訳/現代教養文庫/1992年
『フランス幻想小説 魔眼』:テオフィル・ゴーティエ/小柳保義・訳/現代教養文庫/1991年
『遊女クラリモンドの恋』:野内良三・編訳/旺文社文庫/1986年

『英-仏 クラリモンド』:L・ハーン英訳/佐竹龍照・内田英一・訳注/大学書林/1997年
『英-仏 モーパッサン短編選集』:ハーン英訳/佐竹龍照・内田英一・訳注/大学書林/1988年

上記二つは学術書のため入手困難。大学の図書館にならあるかも。モーパッサンの方は、ハーンとモーパッサンが同じ神学校に通っていたことを説明している。

『ラフカディオ・ハーン 異文化体験の果てに』:牧野陽子/中公新書/1992年
『【復刻版】小泉八雲の「知られぬ日本の面影」(四・完結)』:小泉八雲・著/翻訳者省略/響林社文庫/2015年Kindle版/(もとは1931年発行)、ただし知られぬ日本の面影自体は、国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能(上記にリンクあり)

『新編 日本の面影 Ⅱ』:ラフカディオ・ハーン著/池田雅之・訳/角川ソフィア文庫/2015年
→上記でも書いたが、こちらには「雪女が血を吸う」という脚注は省略されている。

『ラフカディオ・ハーン著作集第9巻 人生と文学』:恒文社/1988年
『ユリイカ 1995年 4月 増頁特集 vol.27-4』/青土社/1995年(ムック本)
『パリ風俗』:鹿島茂/理想社/1999年
『図解雑学 日本の妖怪』:小松和彦・編著/ナツメ社/2009年
『谷崎潤一郎全集 第6巻』:谷崎潤一郎/中央公論新社/2015年
『谷崎潤一郎怪異小品集 変身綺譚集成』:谷崎潤一郎/東雅夫・編/平凡社ライブラリー/2018年

お勧めの吸血鬼解説本です。見た目とは違い内容は本格的です。

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『吸血鬼』という和製漢語を生み出したのは南方熊楠…という説が覆った!専門の評論家からのお墨付きも頂きました

普段何気なく使っている吸血鬼という単語。この単語は和製漢語であり、日本で作られたと考えられています。そしてこれまでの定説であった、南方熊楠造語説が覆りました。そしてとある評論家の方からも新発見であるとのお墨付きを頂くことができました。今回はその経緯を紹介していきたと思います。

 実は『ゆっくりと学ぶ吸血鬼 第13話①~③』で既に解説済みです。ですが今回この発見はこれまでの定説が覆った大変貴重な情報であり、どの本でも紹介されていません。文字でも残しておきたく、今回記事にすることにしました。かなり長い記事となりますが、ご容赦下さい。

この記事は2018年5月8日にブロマガで投稿した記事を移転させた記事です。 下は元記事のアーカイブ

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【目次】
『吸血鬼』という和製漢語を生み出したのは南方熊楠…という説が覆った!
英語ヴァンパイアの最初の翻訳は「吸血鬼」ではなくて『蛭』だった! 
『吸血鬼』は和製漢語で中国へ伝来した!
吸血鬼は『吸血魔』とも呼ばれていた!日本の『鬼』とは関係がない?
戦前の日本で吸血鬼といえば『女吸血鬼』が主流だった?
芥川龍之介に英語を教えた先生は、吸血鬼にも詳しかった!?
ヴァンパイアは吸血鬼以外にも『落とし穴』という意味があった!?
 番外編:「怪物」が『フランケンシュタイン』に変わったのは何時?
"vampire"の訳語の変異まとめ【最終記事】
日本における吸血鬼ヴィジュアルイメージはどのように定着していったのか:当ブログ記事を参考にした卒業論文が作られました

動画はこちらから

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ゆっくりと学ぶ吸血鬼 第12.5話の参考文献

この記事は2018年3月10日にブロマガで投稿した記事を移転させたものです。
下は元記事のアーカイブ

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ゆっくりと学ぶ吸血鬼 第12.5の参考文献です。
すっかり忘れてました。
最新作は6割程作れたと言った感じです。もうしばらくお待ちください。

【関連記事】
吸血鬼小説・ティークの『死者よ目覚めるなかれ』の日本語訳のご紹介
最初の吸血鬼小説&最初の女吸血鬼小説『死者よ目覚めるなかれ』の解説
吸血鬼小説『死者よ目覚めるなかれ』の作者はティークではなくて別人だった!本当の作者とは!?
エルンスト・ラウパッハ、吸血鬼小説『死者よ目覚めるなかれ』の本当の作者について
世界初の女吸血鬼の小説は『死者よ目覚めるなかれ』ではなく、E.T.A.ホフマンの『吸血鬼の女』だった?

動画

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「ディオダティ荘の怪奇談義」をモチーフとした舞台『BLOODY POETRY(ブラディ・ポエトリー)』を見てきました

前回の記事で言ったように、拙作『ゆっくりと学ぶ吸血鬼 第12話』で紹介した、ディオダティ荘の怪奇談義をモチーフとした舞台『BLOODY POETRY』を観劇してきました。(劇団:アン・ラト(unrato) 

ゆっくりと学ぶ吸血鬼 第12話

この記事は2017年2月19日にブロマガで投稿した記事を移転させた記事です。
下は元記事のアーカイブ。

「ディオダティ荘の怪奇談義」をモチーフとした舞台『BLOODY POETRY(ブラディ・ポエトリー)』を見てきました:ノセールの吸血鬼解説ブロマガ - ブロマガ

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『ディオダティ荘の怪奇談義』をモチーフとした舞台が、日本で初公演されます!

ゆっくりと学ぶ吸血鬼をいつもご覧頂きありがとうございます。
新作の動画はリアルが忙しくて作成に中々時間を取れずに、鈍行で進んでいる状態です。
楽しみにされている方には大変申し訳ないです。

 さて「ゆっくりと学ぶ吸血鬼 第12話」では、吸血鬼を語る上では絶対に欠かせない『ディオダティ荘の怪奇談義』を解説したことを、皆様覚えているでしょうか?
今回、その「ディオダティ荘の怪奇談義」を再現する劇が日本で上演されるという情報をとある方から教えて頂きました。私の動画を視聴下さっている方には当然興味を持つ方もいらっしゃるでしょうから、今回ご紹介することにしました。

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【追記有】イギリス初の吸血鬼叙事詩「タラバ、悪を滅ぼす者」は、中二心を刺激する超大作ファンタジー叙事詩!

今回は、今年2017年10月に作品社より発売された、1801年のイギリスのロバート・サウジーの一大エンターテイメント叙事詩 「タラバ、悪を滅ぼす者(amazon)」の簡単な解説と感想を紹介します。 

本当に現代でも通用する、ファンタジーな物語です。選ばれし勇者と幼馴染ヒロイン、ヒロインを喰いかねないサブヒロイン、ラストダンジョンやラストダンジョンで手に入れることが出来る最強の剣(手に入れた時の演出も実にゲーム的)も有ったりと、本当にRPGゲームが創れそうな物語を紹介していきます。いやホント、中二病患者ほど楽しめると思います。

 今回なぜ紹介するのかというと、以前「ゆっくりと学ぶ吸血鬼 第10話前編」にて簡単な解説をしたのですが、その時は全訳がなかったので簡単に紹介しただけでした。今回全訳が発売されたので、それなら補足もかねてレビューしようと思い立ったわけです。

 感想を主体にしようと思っていましたが、この作品を知らない人からすれば、まずこの作品に取り巻く背景から説明する必要があると思い、物語の感想よりも作品自体の解説が多くなってしまいました。やはり私の動画を知らずに読まれる方もいらっしゃること、動画の内容を忘れたよ…なんて方も結構いらっしゃるので、作品を取り巻く背景の解説も、冗長なると分かりながらも入れさせて貰いました。私の動画とブロマガ記事をご覧になってる方にはもう見飽きたよ、という人もいらっしゃると思いますが、どうかご容赦下さい。

 あまりネタバレしないようにしていきますが、話の都合上、どうしてもネタバレがあることをご理解の上、この記事をご覧ください。とくにラストに関するネタバレもありますのでご注意下さい(事前に警告します)

この記事は2017年12月10日ブロマガで投稿した記事を移転させたものです。
下は元記事のアーカイブ

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世界初の女吸血鬼の小説は『死者よ目覚めるなかれ』ではなく、E.T.A.ホフマンの『吸血鬼の女』だった?

この記事は前の記事を見たという前提で話が進みます。下記の①~④までの記事を先にご覧いただいてから、この記事をご覧ください。面倒な場合は③の記事 だけも構いません。

【目 次】
吸血鬼小説・ティークの『死者よ目覚めるなかれ』の日本語訳を公開します
最初の吸血鬼小説&最初の女吸血鬼小説『死者よ目覚めるなかれ』の解説
吸血鬼小説『死者よ目覚めるなかれ』の作者はティークではなくて別人だった!本当の作者とは!?

エルンスト・ラウパッハ、吸血鬼小説『死者よ目覚めるなかれ』の本当の作者について
⑤この記事

下記動画は今回の記事の内容を先行して紹介したものです。
よろしければ動画の方もご覧ください。

 尚、上記②の記事でも解説したように、日本では「死者よ目覚めるなかれ」というタイトルで長年紹介されてきましたが、これは誤訳であり本当は「死者を起こすことなかれ」がニュアンスとしては正しいです。この解説では啓蒙の為にも以降は「死者を起こすことなかれ」で表記していきます。

またこの記事は2017年12月5日にブロマガで投稿した記事を移転させたものです。
リンク修正は行いましたが、抜けがあればご連絡下さい。
下は元記事のアーカイブ。

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