この記事は2016年11月26日にブロマガで投稿した記事を移転させたものです。
下記は元記事のアーカイブ
ゆっくりと学ぶ吸血鬼第11話をご視聴頂きありがとうございます。
11話作成において参考にした文献をご紹介します。
死者よ目覚めるなかれの英語版が、kidleストアで日本円で購入できます。
興味のある方は下記のリンクより購入してみては如何でしょうか。
ティークの吸血鬼小説『死者よ目覚めるなかれ』は、最初の吸血鬼小説とされていますが、日本語訳は存在しておらず、その内容もあまり知られていません。
後日になりますが、ブロマガでもその内容を紹介したいと思っています。
(いつになるかは分かりませんが…)
【2017年6月9日追記】
日本語訳を公開しました→クリックで日本語訳の記事へ
【2016/12/1追記】
参考文献に仁賀克雄(じんかかつお)の「ドラキュラ誕生」が抜けていました。
動画内で、ジョン・スタッグが1810年に発表した『吸血鬼』は、イギリスの吸血鬼詩の最初の作品であると解説しました。これは「ドラキュラ誕生」にそう書いてあったのでそのまま紹介させて頂きました。
ですがよくよく考えてみるとスタッグより前に、9話で紹介したイギリスの詩人・ロバート・サウジーにより、1800年に『破壊者タラバ』という吸血鬼の詩が作られています。破壊者タラバはきちんと作中に『ヴァンパイア』という単語が出てくる作品です。よって仁賀の解説は誤りということになります。
仁賀はスタッグの作品の解説の前に破壊者タラバを解説しています。なので何ゆえに破壊者タラバをイギリス最初の吸血鬼の詩と紹介しなかったのか疑問です。
ただ破壊者タラバはバラッド、つまり韻詩です。そしてスタッグの作品はどうやら散文詩のようです。つまりイギリスで最初の散文詩による吸血鬼作品という言い方であれば、スタッグの作品が最初の作品であると言えます。擁護するのならば仁賀もそのように言いたかったのかもしれません。
【2022年3月27日追記】
萩原學様より、散文詩ではなく前置き付のバラッドという情報を頂きました。そして小説家になろうにいおいて翻訳を公開されていましたので、併せてご紹介しておきます。
ジョン・スタッグ:吸血鬼 The Vampyre, by John Stagg (1810)
しかし私も私で破壊者タラバを解説しておきながら、なぜ動画作りの時点で気が付かなかったのか…反省しなければなりません。自分で気が付いたし、まだクソ映画案件じゃないよね?
動画はこちらから
~Wikipedia~
・ルートヴィヒ・ティーク ・フェリックス・メンデルスゾーン ・
~海外Wikipedia~
・Ludwig Tieck(ティーク) ・John・Stagg(poet)(ジョン・スタッグ)
~Webサイト~
・cygnus_odileのホームページ
・amazon(死者よ目覚めるなかれの原著、kidle版)日本円で購入可能
・naxos(ブラームスの曲一覧)
・メンデルスゾーンの曲一覧(ティークの作品に曲を付けた。Googleキャッシュより閲覧)
・goo辞書(ティークのマゲローネによるロマンス)
・京都大学学術情報ポジトリ(PDF注意)(最初の散文詩による吸血鬼作品の解説)
~海外Webサイト~
・PGA(死者よ目覚めるなかれの原著・パブリックドメイン)
・サイト名不明(死者よ目覚めるなかれの原著・パブリックドメイン)
上記2つは内容は同じです。
・goodreads(死者よ目覚めるなかれの紹介)
・サイト名不明(死者よ目覚めるなかれと作者ティークの紹介記事)
・poets.org(ジョン・スタッグ『吸血鬼』の全文)
・University of Sheffield Gothic(忘れられたゴシック詩人『ジョン・スタッグ』)
~参考書籍~
『吸血鬼の事典』:マシュー・バンソン・著/松田和也・訳/青土社/1994年
(原著の英語版も参照した)
『吸血鬼幻想』:種村季弘/河出文庫/1983年
『萌える!ヴァンパイア事典』:TEAS事務所/(株)ホビージャパン/2015年
『書物の王国12 吸血鬼』:須永朝彦・東雅夫編纂/国書刊行会/1998年
『伝奇ノ匣9 ゴシック名訳集成 吸血鬼譚』:東雅夫・編/学研M文庫/2008年
『ドラキュラ誕生』:仁賀克雄/講談社現代新書/1995年
12話は年内には全て投稿するようにしたいと考えています。
12話はかなりの長編になります。
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