吸血鬼の歴史に詳しくなるブログ

吸血鬼の形成の歴史を民間伝承と海外文学の観点から詳しく解説、日本の解説書では紹介されたことがない貴重な情報も紹介します。ニコニコ動画「ゆっくりと学ぶ吸血鬼」もぜひご覧ください。

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【29.5.25追記有り】ニコニコ新仕様『紙芝居動画における強制再エンコードの検証結果について』

【2017年5月24日追記】
 この記事は昨年2016年8月よりエンコードの仕様が変更して間もない時に作成した記事です。新仕様エンコード運用時は動きが少ない紙芝居系動画は、エンコードソフトによる新仕様エンコードでも著しく劣化するという事態に陥りました。そこでTRPGやゆっくり動画を作ってる人の助けになればと思い、検証してみた結果を下記の通り、ご紹介させて頂きました。
 現在では検証が大分進み、またエンコードソフトも動きの少ない動画でも劣化させずに済むようになったために、この記事の情報は古いものとなってしまいました。ただ検証してみた結果の一例を示すために、記事は残しておきたいと思います。
 エンコード方法に関してはニコニコ大百科の 『1.5GB再エンコード問題(クリックで移動)』の記事が良くまとまっていますので、そちらを参照して下さい。
 上記の記事では音ズレ問題の対処法も掲載されています。 


 平素は拙作『ゆっくりと学ぶ吸血鬼』をご視聴頂きましてありがとうございます。
先日8/31に投稿した動画ですが、ニコニコの新仕様に巻き込まれて、これまで高画質で投稿出来ていた動画が、エコノミー画質まで劣化する事態となりました。前回は投稿前にいろいろ対処してみましたが、どうしても画質の劣化が抑えられず、泣く泣く劣化版を投稿することになってしまいました。下記の動画3本のうち、中編だけがそこそこ画質を確保することができました。




これまでの画質


新仕様による動画の画質(つんでれんこ新仕様でエンコード)


 画像をクリックして頂ければわかりますが、今回の新仕様により画像が以前よりもぼやけているのがお分かりになって頂けるかと思います。

 この新仕様は動画投稿者間ではかなり話に上っており、こんな記事に需要があるかどうかいささか疑問ですが、今後対象ユーザーが増えることもあって、対処法を示す一例として今回投稿させて頂きました。
 まず結果だけを言えば、ゆっくり解説などの紙芝居系動画は、
動画時間は30分まで
とし、Aviutlの外部出力プラグインであるx264guiexの最新版(ver.2.40)を導入して、
新仕様のプリセットで動画を出力する、というのが劣化が一番抑えられる形となりました。ただしこれは私個人の検証に基づくものなので、もしかしたら合わない方といるかと思いますが、紙芝居系動画を作ってる方の参考の為に残しておきたいと思います。

※28.9.13追記:『つんでれんこ』ver2.87より、つんでれんこによるエンコードでも同等の画質を確保ができるようになりました。



 先日8/19に【追記(8/26)】投稿可能な動画ファイルのサイズが増加します という題目でニコニコ公式から投稿ファイルの容量が1.5Gまでアップしたとアナウンスがありました。ですがこいつが曲者で実際は緩和でなくて仕様変更でした。しかも最初はそのアナウンスがまったくありません。

 この仕様がどういったものかと説明すると、これまでは100MB未満のmp4を投稿すれば、ほぼそのままの画質で公開されていましたが、これからはファイルサイズに関わらず強制的に圧縮処理が入り(再エンコード)、公開される動画は元の動画ファイルよりも画質が必ず劣化するというトンデモ仕様でした。この仕様が適用されるのはユーザーIDが1,400,000までのユーザーが対象でした。古参ユーザーを優遇かと思いきや、古参ユーザーを使ったβテストとは思いもしなかったよ…
 この新仕様ですが、ちょっとややこしいことを運営はしています。

画質/動画時間/ビットレート/解像度
高画質 15分以下 1000kbps以上 幅1280px以上又は高さ720px以上
(2017年5月24日より、30分以下となる)
中画質 30分以下 500kbps以上   幅854px以上又は高さ480px以上
低画質 60分以下 300kbps以上 幅640px以上又は高さ360px以上
ソース:ニコニコ動画まとめwiki:エンコード設定


 以上の項目を全て満たした動画ファイルを投稿することにより、始めて対応する画質の動画が出力されるそうです。この噂が正しいとなると高画質で投稿したければ、画質・動画時間・ビットレート・解像度全てを条件通りに揃えなければなりません。なので例えば高画質の条件で動画を作っても動画時間が15分を1秒でも過ぎてしまえば、ニコニコ側で中画質にまで落とされてしまうようです。ちなみに動画時間ですが、どうも噂では15分でなくて15分59秒までが高画質のようです。これは体験済みでこの前の動画9話中編は15分15秒でしたが、そこそこ画質は確保できておりました。なので中画質も30分59秒までかもしれません。
 
 さて、私の解説動画ですが、いつもは854×480の解像度で動画を作成しております。これは以前のニコニコの解像度の限界がこれだったからです。そして私はゆっくり解説動画を作っていますが解説動画という性質上、どうしても20~30分の動画時間となってしまいます。
今までの様に高画質で動画を投稿するのならば、解像度720pxで動画を作り、かつ動画時間を15分59秒以内に納めなければ、これまでの様に高画質の動画は投稿出来ないということになりました。ですが私の現行シリーズ、ゆっくりと学ぶ吸血鬼は1つの話題で30分近くの動画2本というスタイルで投稿しています。動画時間が長いと視聴がだれてしまいますが、かといって動画ファイルを4つに分散してしまうのも作る側も視聴する側も面倒です。それに話の途中で次の動画に行かざるを得なくなってしまうことにも繋がります。なのでどうにかして分割せずに済む方法を模索してみました。

 動画をエンコードする際、生aviを出力して『つんでれんこ』でエンコードするか、もしくはAviutlに外部プラグインである「rigaya」氏の『x264guiEx』を導入してエンコードするか、大体このどちらかでエンコードされているかと思います。そして『つんでれんこ』も『x264guiEx』もニコニコの新仕様に対応されています。結論は冒頭でも申し上げた通り、「rigaya」氏のx264guiExでエンコードするというものです。つんでれんこも新仕様に対応していますが、紙芝居系動画は元のビットレートが低いためか、『つんでれんこ』では
高画質にすることができませんでした。

その後リリースされたver.2.87では『x264guiEx』と同じ画質を確保することができました。

今回投稿した動画(9話)は実は『つんでれんこ』の新仕様でエンコードしたものですが、動画の画質はご覧いただいた通り、エコノミー画質でした。
さて私が色々検証してみた結果は次の通りになりました。(画像クリックで拡大)




 画像ではまだマシに見えるかもしれませんが、ニコニコのブラウザ上からならば、画像のぼやけ具合はもっと酷く、画質が低下していることが明瞭に分かります。
 つんでれんこは従来でも新基準でもニコニコに投稿してしまえば、画質はエコノミー画質まで劣化する結果となりました。x264guiExの新基準エンコードですが、これは画質は
『ほぼ」確保できているという状態で、これまでの画質よりは若干落ちています。

 ですがぼやけ具合はまだ我慢できるかな?といったものです。今回試した動画は22分の動画なのでプロファイルは『15~30分』までのものを選択しました。



 この方法ならば、動画を分割せずに画質もまあまあ確保できるといった具合です。
よって紙芝居動画の場合、動画時間は30分以内とし、『x264guiEx』でエンコードすれば画質の劣化は我慢できる程度には抑えられる結果となりました。

※28.9.13追記
つんでれんこver.2.87より、紙芝居動画でも『x264guiEx』と同じ画質を確保できるようになりました。

 さてこの方法、個人的には一つ問題があります。それは『x264guiEx(ver2.40)』の新仕様でエンコードする場合、私のPCスペックだと長時間かかるということです。具体的には22分の動画のエンコードで、8時間30分もかかりました。下限ビットレートを確保できずに2パスエンコードを延々と繰り返していたようです。

※28.10.30追記
ver2.41より、何度もエンコードしてしまう問題を改善されました…そうですが、最新版のver2.43でエンコードしてみたところ、私の環境ではあまり改善されず、やはり延々とエンコードを繰り返してしまいました。
具体的には8時間半かかっていたのが、6時間に短縮されました。これではまだ実用的であるとは言えません。但しこれはあくまで私のPC環境においてですので、他の方なら改善されているかもしれません。私と同じような状態になる方は、つんでれんこでエンコードされた方がいいでしょう。

 私はこれまで生aviを出力して『つんでれんこ』にかける方法を取ってきましたが、これはその方がエンコード時間が短く済むからです。20分ぐらいの動画をエンコードする場合、生avi出力に大体2時間程、その後のつんでれんこのエンコードで20分程でした。それに対して『x264guiEx』のエンコードならば、大体3時間から4時間かかります。グラフィックボードがGeForceならGeForceにもエンコードを任せて時間短縮させる方法があるらしいのですが、私のPCはATI製のグラボなのでこの方法は使えません。
 
 今回の検証結果をまとめると、紙芝居系(静画)動画の場合、『x264guiEx ver2.41以降』を導入してエンコードする。もしエンコードを何度も繰り返してしまうようならば、生aviを出力してから『つんでれんこver2.92以降』でエンコードする。つんでれんこならば確実です。以上が今回私が検証した結果です。何かほかに良い方法があればぜひ情報をお寄せ下さい。

※2016.9.11追記・10.30追記:
 『x264guiEx』を手動で設定することにより、2パスエンコードを繰り返さずにエンコードする方法の検証結果をまとめました。といっても、手動で設定するぐらいならば、つんでれんこを使った方が早いのですが…→クリックで移動

 

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